登山には夜間登山(ナイトハイク)というジャンルがあります。真っ暗の山をライトの灯りひとつを頼りに進むわけです。物好きですね。変態ですね。
メジャーな夜間登山もある
日の出の時間を目標に頂を目指す、いわゆる“御来光登山”ですね。富士山では、夜間、灯りが頂上に向けて数珠つなぎになっている様が遠くから見えるんだとか。
真っ暗ですよ…
「夜間って言っても、月明かりでほんのり明るいんでしょ?」
んなアホな。ライトが無かったら何にも見えませんよ。バッテリー切らしたら泣かにゃならんですよ。ちなみに、ライトがあるとこれくらい見えます。↓↓↓
キケンがあぶない……
知らぬ間に登山道を外れて、とんでもないところを登っていたなんてことも十分あり得ます。気が付いた時には遅かったなんてことも。
黄色い看板(お金は借りれない)、昼間なら見つけられても、夜中ならどうでしょうね。
失敗談をひとつ….
名古屋市から1時間ちょいでたどり着けるお手軽な山で、三重県菰野(こもの)町にあります(滋賀県境だけどね)、その名も『御在所岳』。この御在所岳、「有名だし、低山だし、皆登ってるし、さぞ登山道が整備されてるだろうから、夜間登山行けんじゃね?」みたいに考えた方(僕です)。はい、甘いです。怖いです。危ないです。しっかり道を間違えて遭難しかけました。いいえ、遭難しました。死ぬかと思いました。斜面をよじ登りながら妻と娘にお別れを言いました。
この日は、寝ずに行ったし、単独だったし、なんだかおかしなテンションだったんですよね。狭い視界を頼りにイケイケモードでガンガン登っていたら、ある時気が付いたんです。「あれ?険しすぎない??」登ってきた道を見下ろしたら、道などなく、ただの急斜面。『やっべ、、降りられん。やらかした。』マップを確認すると、かなりルートを外れてしまっていました。仕方がないので、登りに登って別ルートへ抜けようと思い必死に道なき道をよじ登ること2時間あまり。ついに正規のルートにたどり着きました。その時の軌跡がこちら↓↓↓
何回、『わし、生きて帰れるんかなあ』と思ったことか。
『結論』
道知らんなら、夜間登山なんてやめとこう。
みなさん、ご安全に。
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